小学生以上の子供がいる場合、引越しと同時に「転校手続き」を行わなくてはいけません。引越しが終わってから「あ、、、転校手続き忘れてた」となると色々不都合が出ますし、何より子供が一時学校へ通えなくなりますから、教育面でも不都合が出ますね。
このページでは、引越しに伴う「転校手続き」の手順を簡潔にまとめておくので参考にして頂ければと思います。また、転校は子供にとって凄くストレスのかかる行事ですので、メンタルケア等、大人が責任を持って配慮してあげることも考えておきましょう。
目次
引越しに伴う転校手続きで知っておきたいことまとめ
- 引越し前にやっておくべき転校手続き
- 引越し後にやらないといけない転校手続き
- 転校手続きにかかる日数について
- 子供に転校を伝えるタイミング
- 転校は子供にとって可哀想なこと?
- 転校先の学校で馴染めているかをしっかり見ておく
引越しするときに知っておきたい「転校に関するアレコレ」はこんな感じ。では、順を追ってお話していきます。(公立の小中学校の転校手続きを例にとってお話していきます)
引越し前にやっておくべき転校手続き
まず、引越しする前にやっておかないといけない「転校手続き」の手順をまとめておきます。
- 転校届を学校から入手する
- 学校から転校確認書を入手
- 役所へ転校確認書を提出(同時に転出届も出す)し、【転出証明書】を受け取る
- 学校から「教科書給与証明書」と「在学証明書」を受け取る
引越し前にやっておく転校手続きはこんな感じ。引越しが決まればまずは担任の先生へ「引越しするんですが・・・」と伝えることで大まかな流れと大まかな段取りはしてくれるはずなので、まずは相談してみましょう。
また、転校手続きを面倒だからと後回し、後回しにしていると引越し直前にバタバタ手続きしなければならず、不備が出てしまう可能性がとても高いです。なるべく早め早めの行動で乗り切りましょう。
引越し後にやらなければいけない転校手続き
では次に、引越し後に編入する学校でやらなければいけない転校手続きの手順を紹介します。
- 転入先で新しい住民票をゲット
- 教育委員会に「住民票」「在学証明書」「教科書給与証明書」を提出
- 転入学通知書を入手
- 指定された学校へ連絡し、アポを取る
- 転入学通知書、在学証明書、教科書給与証明書を学校に提出
引越し後にやらないといけない転校手続きはこんな感じ。引越し前と比べるとやらなければいけないことが多くなってしまうので、抜かりなく事を進めていきましょう。
また、高校の場合は「編入試験」が必要になる場合もありますので、その辺りは要確認です。
転校手続きにかかる日数について
一見、転校手続きはやることが多く、「すっごく時間がかかりそう・・・」ってイメージを持つ人は多いと思いますが、実は最短でいうと「一日(即日)」で完了する手続きですので、そう構えておく必要性は全くありません。
要するに、引越し前に1日、引越し後に1日の時間を要するので、転校手続きにかかる日数は「最短合計2日あればなんとかなる」ってことですね。
ただ、役所の手続きでつまづいたり、担任の先生とのアポが中々取れなかったり・・・と、思いがけないところで時間を削ってしまうことも考えられるので、「どうせ2日で終わるから後回しでいいや」と考えるのではなく、余裕を持った行動がベストです。
子供へ転校を伝えるタイミング
大人にとって引越しは「心機一転、環境を変える一大イベント」でもありますが、学校が変わってしまう子供たちにとっては素直に喜ぶことができない残念なイベントでもあることを理解しておく必要があります。
これまで仲良くしていた友達とも離れ離れになりますし、新しい学校で「上手くやっていけるかな?」という不安が常につきまといますからね。
最近はラインやツイッターなど、離れ離れになっても連絡を取り合うツールが揃ってますが、やはりそれでも「仲の良い友達と離れてしまう」ことは凄く悲しいことなので、その辺りの気持ちを汲み取り、なるべく早く転校しなければいけない事実を伝えておきましょう。
後回しにしても何も良いことがないので、転勤でも家の購入でも両親とも同居でも、理由はどうであれ「引越しすることが決まった時点」で、転校しなければいけないことを伝えるのがベストですね。
転校は子供にとって可哀想なことなのか?
仲良くしていた友達と離れ離れになる引越しは、子供にとって「可哀想」だという極論を持つ人がいますが、必ずそうとは限りません。もちろん、子供にとって辛い別れもあり、可哀想である事実は覆りませんが、長い目で見るとプラスになることが多いのです。
最近では小学生の内からスマートフォンを持っている子が増え、例え引越ししたとしてもラインやFacebook、Twitterなどで簡単に関係性を継続できるようになっており、昔に比べると友達付き合いの継続が簡単になっていますからね。
また、転校することで引越し前の友達、引越し後の友達ができる訳ですから、結果として友達が増えます。大人な言い方をすると「人脈が増える」って感じ。
著者も小学5年生のときに悲しい引越しを経験しましたが、大人になった今でも転校前の友人、 転校後の友人と連絡を取り合い、良好な関係を築き上げることができています。
引越し前後は友達と離れ離れになり、可哀想な思いをさせてしまうかもしれませんが、将来的に見れば友達も増え、友達が増えるということは人生が豊かになる可能性がグンと上がることに繋がります。
転校を嫌がったり、不安がってるお子さんにこの話をすれば色々納得してもらえると思うので、転校することのメリットを伝え、不安をかき消すよう努力することも大人の努めです。
転校先の学校で馴染めているかをしっかり見ておく
非常に残念な統計データではありますが、転校生は「いじめ」にあう可能性が高くなるようです。転校先の学校では既に子供たちのグループが出来上がっており、他の学校からきた余所者を寄せ付けない、または排除しようとする傾向もあるみたい。
まぁこの辺りは中々大人が介入できない繊細な部分でもありますし、子供のコミュニティ能力の差が大きく出る部分でもありますので、要は「子供に任せるしかない」というのが現状。
ですので、私たち大人にできることは「ちゃんと友達はできたか」「しっかり馴染めているか」「いじめにあっていないか」をよく観察し、上手くいってないようであれば助け舟をスッと差し出し、影から助けてあげることです。
特に子供は自分から「友達ができない」「いじめられてる」と言えない傾向にあるので、子供の様子をしっかりと確認し、大人側が気付いてあげることが大事ですね。
以上、引越しでやらなければいけない「転校手続き」に関するアレコレでした。